高野宮子(2)

最近はお仕事されていないようで、寂しい…。

降って来た男 (ゼロコミックス)

降って来た男 (ゼロコミックス)

アグリカル漫画的に充実しているのはこの本かなぁと思います。
画像がないのは悲しいー。
 
『降ってきた男』 (全一巻) ビブロス(倒産してしまったので、恐らく絶版…) 
 
幕末から、吉蔵と松一郎という志を持つ若い青年が、
京都に行こうと思ったのに間違って現代の東京に来てしまった。
居候することになったのは、練馬で農業やってるギャル、サエ子の家。
サエ子の幼なじみでホモのタツローも居候仲間で、みんなで農業しながら生活してる。
彼らは無事に元いた時代まで帰れるのだろうか!? というあらすじ。
 
サエ子は野菜作るだけでなく鶏も飼っていて、有機農業を営んでいます。
ハウスでイチゴも作ってるし、かなり複合的な経営をやっていると思われる。
かなり広い農地を所有しているので、戦後めちゃめちゃしっかり農業していた家系じゃないでしょうか。
親御さんの描写はないから、家はかなりの資産家で、(けど)アパート経営をしながら別荘かなんかで暮らしているのでは、と予想。
生産緑地の指定を受けているとしても、税金すごいんじゃないかなー。
コメ・トウモロコシ・野菜・ハウス…こりゃあ2ヘクタールはいくね!
 
家にはなぜか囲炉裏があって、冬場はわら細工をして東北に出荷している。
しかも近くには熊まで住んでいて、収穫物を荒らしに来る!黒い北極星!!
そいつとバトるサエ子!怖いもの無しです。
 
クライマックスでは、幕末からきた二人に対して農業をさせるのですが、
彼らは武士だから、百姓と同じ事はできん!とつっぱねてしまう。
そこで、
「町人も商人も武士もない!みんな等しく自由で平等!!それが新しい日本!」
と丸め込むところが神業です。
 
同人で剣客ものなさってたようなので、着物の男性を描くのはお手の物である。
私はもちろんサエ子がいちおし。