高野宮子(1)

カテゴリー上は少女漫画家に属すだろう、アグリカル漫画家、高野宮子さん。
ストレートな農業マンガは描いていませんが、
多分農業好きなんだろう、と勝手に思ってます。
 

直近の作品は、幻冬舎コミックス(ウェブ雑誌スピカ連載)の、
スプリング・ヒルの住人 全3巻
男子高校生が一人暮らししろとほっぽり出された先が、アパート・スプリング・ヒル。
いろんな人間が住んでいて、みんなそれぞれハッピー!
そんなゆる〜い話です。
 
前作の『ばら色の人生 (幻冬舎コミックス 全3巻)』で、
脇役だった男の子が主役になってます。
どこがアグリカルかというと、なぜか彼の二人兄がいるうちの一人(放浪してた)が、最終回になって農業始めます。
唐突過ぎる。前振りなさすぎ!(そりゃそうだ、初回と最終回にしか父も長男も次男も出てこない…)
次男は手当たり次第にチャレンジしてみる…性格なのか?
細々ながらも生業としてがんばってもらいたいです。(エール!)
 
高野さんのマンガは、東京ご出身なのに妙ーに自然観に満ちあふれています。
それがまた、地に足着いていないような感じで……そこが好きなんですけど!
そういう自然観が人間観にも表れているのか、
登場人物の多くも、霞食ってるような生活なのに、ちゃんと生活感はあるという、まさに夢の生活!
そんな人がいっぱい出ています。
もっとたくさん描いて欲しい。高野さんにエール!