コチニールで染めてみた

2006年にインドで買ったスカーフの色が褪せてきたので、コチニールで染めてみました。

ぶどうジュースのようだ
コチニールってなんぞ?というと、
カイガラムシの一種で、南米あたりのサボテンに住み着く虫だそうです。
染料として使えるんだから、益虫ってことなんでしょうか。

こんなかんじ。
<材料>
スカーフが、日本人向け土産物屋で値切って3000円。
コチニールが2009年に行ったペルーの、これまた日本人向け土産物屋で6000円(確か)
乳鉢が上野の駅ナカのスタディルームで1400円くらい。
ミョウバン(媒染。色を定着する役割)は家にあったもの。
お茶パック(すりつぶしたコチニールを入れるため)
<道具>

大きめの鍋(金属製だと着色してしまうので、ホーローの鍋が理想)
……ホーローの鍋などありませんので、アルミのパスタ鍋で実行
<流れ>
まず、乳鉢でコチニールをすりつぶします。

コチニールの量は大さじ一杯分くらい。目分量です。
粒が1ミリくらいになるまですりつぶします。

お茶パックに入れます。

あらかじめ、鍋でわかしたお湯にスカーフを入れ、ミョウバンを入れます。
(これも目分量。多めの方が安心します)
火はつけっぱなし。
あ、もともとサーモンピンクのスカーフが、退色してきたので染めてます!

ベースはピンクです。
ここでちょっと失敗したなあと思うのが、鍋に水→ミョウバン→スカーフ、の順にしておけばよかったと!
水→スカーフ→ミョウバンってなんだかムラになりそうな予感がしました。
でもぶっつけ本番なのでそのまま敢行!

お茶パックに入れたコチニールの粉から色が染み出します。
ムラにならないように混ぜながら煮出すこと30分。


色が赤紫系から紫系に変化したのは、アルミ鍋(アルミは媒染にもなる)によるものだと思います。
染まればいいから別にいいや。で、そのまま火を止めて冷まします。
冷めたら、手ですすいで絞ってを繰り返して乾かします。
ここが大変でした。
コチニールをお茶パックに入れたのが…orz
こまっかい粉がスカーフにひっついてるよー!!
粉が細かくてパックから漏れてしまうので、二重にするか、布の袋に入れた方がすすぎが楽だと思います。
水を流しながら粒をつまんで捨てるなんて…水を大量に消費しました…。

完成です。
上品なうす紫色に仕上がりました。
スカーフの中程と、両端の色が若干違う(というか両端が薄い)ので、
染める前の段階で色が抜けていた部分はそのままな感じです。
まだ大量にコチニールがあるので、また何か染めてみようと思います。